開発ストーリー
プロジェクトチームの発足
優れたツヤと耐久性を誇るガラス系コーティング剤。
自動車業界では一製品ジャンルとして確立している分野である。
「だったらバイク用も開発できるはず」。そんなアイデアが研究室で生まれた。
ちょうど営業本部が「お客様がより耐久性の高いコーティング剤を求めている」という情報を入手してきた。
早速社内にプロジェクトチームが立ち上がり、バイク用ガラス系コーティング剤の開発が始まった。
親水系から撥水系への転換
研究室は「従来のフッ素ポリマーではなく、無機質な素材を使って耐久性を高める」ことをテーマに掲げた。
バイクメーカーであるお客様からは「親水系のコーティング剤で頼む」というオーダーも入った。
研究室スタッフで緻密な評価と実験を繰り返し、ついに製品化のベースとなるサンプルを完成させた。
ところが、お客様にサンプルを持ち込んだところ、大どんでん返しが起こる。
「施工のしやすさを考えると、親水系ではなく、撥水系がいい。変更してくれ」。
パッケージデザインの開発
製品化を目前にしての変更。しかしチームリーダーはめげない。
「これまでの親水系での評価方法は使える。大丈夫だ」。
研究室のメンバーに一筋の突破口が見えた。
同時に新製品のパッケージデザインも急ピッチで進んだ。
LAVENでは、製品ロゴからラベル、パッケージ、ケースのデザインまですべてを自社で創り上げる。
デザイン室は、インパクトのあるラベルデザイン、梱包しやすく割れにくい容器・ケースのデザインをめざして試行錯誤を続けた。
完成した製品をお客さまの手に
バイク用ガラス系コーティング剤「SX9」がついに誕生した。
デザイン室と営業本部が製品を念入りにチェック。無事製品をお客さまにお届けすることができた。
お客さまからは「ツヤがいいのはもちろんだけど、施工もしやすくていいね」という評価をいただけた。
プロジェクトチームにとっては最高の賛辞だ。
しかし、これが開発のゴールではない。実際に使っていただくお客さまの声をどんどん開発に反映して、「SX9」は今も進化を続けている。